お盆に様々な風習ってありますよね。
その風習ってなんとなく理解していたりしませんか?
お盆の時期になると、送り火や迎え火を玄関先で焚く家ってありますよね。
その、送り火や迎え火の意味って知っていますか?
迎え火は、お盆に亡くなったご先祖様達が家にしっかり来られるようにするためのもので、送り火は、お盆に家にいたご先祖様達をお墓に戻っていくのを見送るためのものです。
その迎え火と送り火には行う日にちや時間帯、やり方があるって知っていますか?
「なんとなく知っているけど、詳しくは知らない」
そんな貴方に、お盆の送り火や迎え火を説明します。
お盆に迎え火や送り火をまたぐのはなぜ?
お盆に迎え火や送り火をまたぐ理由は、厄除けができて病気から身を守ることができるという意味からです。
そもそも、お盆の迎え火や送り火で、火をまたぐって聞いたことありますか?
送り火や迎え火をまたぐって、いったいどんな意味があるのって不思議に思いますよね。
理由は、先ほど述べた通りですが、やり方は主にお盆の迎え火や送り火をまたぐ数は、三回飛び越えるという地域が多いです。
やり方は、玄関で焚いた迎え火を玄関から外に向かって1回またぎ、元の場所に戻ったらまた1回またぎ、再度元の場所に戻って1回またぎ、合計で三回またぎます。
一般的には、迎え火の際に行うようですが、場所によっては送り火の時に行ったり、まったく行わないという地域もあります。
私の住んでいる地域も送り火や迎え火の習慣自体がありません。
ですが、隣の町にいくとそこは道沿い全ての家で、お盆の時期に送り火や迎え火を行っていたので、場所によって本当に習慣が違うと感じました。
なので、自分の住んでいる地域でどの様に、送り火や迎え火を行っているか自身で確認してみましょう。
お盆の迎え火や送り火のやり方は?
お盆の送り火と迎え火は、基本的にやることは同じです。
お盆の迎え火や送り火のやり方は、焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの茶色のお皿の上に、オガラと言われる皮を裂いた麻をのせて、玄関先で燃やして黙とうをしてから火を消します。
昔はお墓の前で送り火や迎え火をしていたのですが、現在は玄関先ですることが多いです。
ほうろくは仏具店に行けば購入できますが、無ければ耐熱皿で使用しても問題ありません。
オガラはホームセンターやスーパーやお花屋さんで売られていますが、ワラやろうそくで代用するところもあります。
もし送り火や迎え火を行う際は、事前に準備しておくとよいでしょう。
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基本的に送り火と迎え火は同じ材料・やり方で行いますが、違いがあるとすれば、送り火と迎え火のする日時です。
亡くなったご先祖様達が家にしっかり来られるようにするための迎え火はお盆の最初の13日夕方にします。
お盆にいたご先祖様達をお墓に戻ってもらうための送り火は16日の午前中にするのが一般的です。
ただ、地域によってお盆を7月にするところもあれば、8月に行う所もあるので注意してください。
後、送り火や迎え火をするにあたり注意が必要です。
火を使用するので、最後火がしっかり消えているか確認が必要です。
マンションの方の場合は、火を使うのが難しいかも知れません。
その場合は、送り火や迎え火の代わりに、盆提灯を玄関や部屋の窓際に飾ってご先祖さまへの目印にするとよいでしょう。
迎え火や送り火には地域性があるの?
送り火や迎え火の関しては、宗教や地域性の違いで行ったり、全く行わなかったりする地域があるのはたしかです。
またぐ作法に関しても、3回またぐところもあれば、1回またぐところ、回数は関係ないところ、全くまたがないところもあって、本当に地域や受け継がれたものによって大きく違いがあると言えます。
お盆の時期に関しても、新のお盆7月13日~7月16日、旧のお盆8月13日~8月16日と言われていて、時期についても地域性があります。
ちなみに、東京などの都市部でのお盆は、新のお盆の7月に送り火や迎え火の火をまたぐ習慣があります。
私の住んでいる地域のお盆は、旧のお盆の8月ですが、送り火や迎え火の習慣は無く、もちろんまたぐ習慣もありません。
お盆自体も地域によって時期も違えば、送り火や迎え火をしたり、しなかったりと分かれているので、お住まいの地域の習慣をしっかり確認するのが大切ですね。
まとめ
これで、送り火迎え火について理解できたと思います。
お盆の送り火や迎え火には、地域によってやり方、材料の違い、日時が違うかと思いますが、その習慣自体は亡くなった人のことを想う大切な文化だと言えます。
家で行う送り火迎え火を、いつか子どもに何故送り火や迎え火をするか、何故またぐのかを聞かれたときに、しっかり答えられたら嬉しいですね。