突然の身内の不幸で、喪中はがきを出すことになった経験はありますか?
喪中はがきとは、悲しみに暮れるなか、親族や周囲の人に喪に服するために新年の挨拶をご遠慮することを知らせるものです。
つまり喪中はがきを出すことで、年賀状はいらないですよということを事前に知らせることができます。
喪中はがきを受け取った方は、年賀状を送らないということになりますから、喪中はがきは年賀状の準備に入る11月末ぐらいには届くようにしたほうが良いでしょう。
そんな喪中はがきを出す際に、子供の名前を入れるかどうか迷ったことはないでしょうか。
今回は子供の名前を入れるかどうかについてお話します。
喪中はがきに子供の名前を知らせるべき?
喪中はがきには、子供の名前を入れる必要はありません。
喪中はがきは、「新年のあいさつを控えさせていただきます」ということを知らせるものですから、大人同士のやりとりに子供は関係していないと考えられるためです。
そのため、差出人には喪中はがきを出す家主とその配偶者までの記載が一般的であります。
実際に思い返してみると、過去に届いた喪中はがきを見てみても子供の名前が書かれていたはがきはないのではないでしょうか?
喪中葉書とは、あくまでも大人同士のやりとりのものなので、子供の名前を入れることは通常しないと覚えておくと良いでしょう。
しかしながら喪中はがきとは実は歴史的にまだ新しい風習です。
そのため、これが「正しい喪中はがきのやり方である!」とはっきり決まっていないものとも言えます。
なので、喪中葉書も宗派によってやり方が違ったり、住んでいる地域によっても違ったり、
もっと言えば親族の中でも、家庭ごとに喪中はがきのやり方が異なることさえあります。
ですから、喪中はがきに子供の名前を入れるのは「一般的に」しないということを押さえたうえで、状況によって柔軟に対応すると良いでしょう。
喪中はがきの差出人に名前を入れる理由は?
喪中葉書の差出人に子供の名前は必要ないことが分かりましたが、どうしても子供の名前が必要なのでは・・・?という相手もいることでしょう。
実は、喪中はがきの差出人に、こどもの名前を入れた方が良い場合もあるのです。
例えば、幼稚園や小学校のママ友・パパ友の家などです。
普段○○ちゃんのママ、○○くんのお父さん、と呼び合っている仲だと、あのお母さんの下の名前なんだっけ・・・?と忘れてしまっていることも多々ありませんか?
そんな相手に喪中はがきを出すとき、例えば夫と自分の名前だけを書いたところで「これはどこの家からの喪中はがき・・・?」と思われてしまっては、困りますよね。
そんな喪中はがきを出す相手が、こどもを通して知り合った場合で、こどもの名前でないとわからない場合名ときには、喪中はがきの差出人に子供の名前を入れるべきです。
通常子供の名前は入れないのですが、相手が誰なのか分からないかもしれないのに、子供の名前なしに送る方が親切でないと言えるでしょう。
喪中はがきに子供を連名させるのはOK?
ママ友やパパ友の繋がりであれば喪中はがきに子供の名前を連名にして良いと言えます。
しかし、一般的なマナーがどうしても気になって子供の名前を印刷するのは気が引ける・・・。
という方もいると思います。
そんな一般的な喪中はがきのマナーのやり方が気になるときは、印刷は家主と配偶者までにしておき、子供の名前を小さく手書きで書き添えるという工夫をしてはどうでしょうか。
そうすれば、子供も連名にした喪中はがきは何枚必要かと面倒な計算をしなくてもいいですね。
小学生以上の子供だと、毎年年賀状を作ることが楽しみという子も多いと思います。
実際筆者も、手書きでイラストしたり、スタンプを押したりして年賀状を作るのが冬の楽しみだった覚えがあります。
また、出した相手からメッセージ付きで年賀状が返ってくるのも嬉しかった思い出があります。
そんな楽しみを今年は奪ってしまうかも・・と気がかりになってしまった方は、思い切って子供は喪中に関係ない!と考えて子供だけ年賀状を書かせるのもオッケーでしょう。
喪中はがきは「新年の挨拶を控えさせていただく」大人のやりとりで子どもは関係ない、と考えるのであれば、子供は年賀状を出しても良い!としてもいいですよね。
つまり、どんな対応をするかは家庭の考え方次第と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
喪中はがきに子供の名前は必要ないことがルールとしてあることが分かりました。
しかし、宗教や宗派によって喪の服し方というのはさまざまです。
そう考えると、子供の名前は絶対に入れない方がいい!
とルールに縛られて喪中はがきを出すよりも、臨機応変にママ友やパパ友には子供の名前を書き添えた方が親切であるということが分かりました。
なにかと一般的なマナーはどうなっているのか考えてしまうところではありますが、
相手にとって不快にならないように心がけることが一番大切なのではないでしょうか。